世界遺産候補 飛鳥・藤原の宮都とその関連遺跡群

JR京都駅から近鉄線に乗り、飛鳥駅で下車、そこからバスまたは徒歩で少し行った、奈良県の東部には飛鳥・藤原の宮都とその関連遺跡群が広がっています。飛鳥・藤原は、592年に推古天皇が飛鳥に豊浦宮を開いて以来、794年に平城京へ遷都されるまで、飛鳥時代の歴代の天皇が宮をおいた地域です。

実際、遺跡の大半は地下に遺存するため歴史的建造物はありませんが、ここは、天皇が政治を行った古代都市の歴史を偲ばせる、貴重な空間なのです。

石舞台古墳、高松塚古墳、キトラ古墳などの他、大和三山(耳成山、畝傍山、天香具山)など多数の遺跡が残っています。

これらの遺跡群は、2007年 ユネスコの世界遺産登録を目指し、「富岡製糸場と絹産業遺跡群」(群馬県)、「富士山」(静岡県・山梨県)、「長崎の教会群とキリスト教関連遺跡」(長崎県)と共に、世界遺産暫定リストに登録されました。奈良県では、すでに、唐招堤寺や東大寺と春日山原始林周辺の「古都奈良の文化財」、法隆寺や法起寺三重塔などの「法隆寺地域の仏教建造物」さらに三重県、和歌山県、奈良県の3県にまたがる吉野山などの「紀伊山地の霊場と参詣道」がユネスコの世界遺産「文化遺産」に登録されています。さらにこの「飛鳥・藤原宮都とその関連資産群」が登録されれば、奈良県にとって第4番目の世界遺産となります。

大きな岩がそびえる「石舞台古墳」など、古代の香り高いこの飛鳥・藤原の宮都とその関連の遺跡群は世界遺産に登録され、その普遍的な価値を再認識される日が早く来るといい、と日本人として切に思います。


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